6月9日の早朝、茨城県取手市稲(いな)の共同墓地西側の路上で、布団にくるまれた状態で見つかった男性遺体の身元は、千葉県我孫子市(あびこし)の麻雀店アルバイト、北田和彦(きただかずひこ)さん・59歳と判明しました。
北田和彦さんのアルバイト先のマージャン店は遺体発見の直前に火災が発生していました。住んでいたアパート住所を特定、麻雀荘でのトラブルや、火災の状況をまとめてお伝えします。
北田和彦さんの住所特定「ヴィーナスハイツ」
亡くなった北田和彦さんの自宅アパートは一部報道されていますが、住所は公開されていません。報道映像より自宅アパート特定に至りました。
住所:〒270-1143 千葉県我孫子市天王台2丁目19−15 ヴィーナスハイツ
外観には「ヴィナスハイツ」と表記されていますが、Googleマップや賃貸情報には「ヴィーナスハイツ」と登録されているようです。
ヴィーナスハイツの賃貸情報もチェックしてみました。木造二階建・2DKという間取りが、過去の建物情報から確認できます。賃料は平均して4.5万円前後。2DKという広さは、一人暮らしであれば十分ですね。道を挟んでコンビニがあるという便利さもあります。もしかしたら…このコンビニエンスストアの防犯カメラに犯人車両が映り込んでいた可能性がありますね。
2021年6月現在、空き部屋情報は見当たりませんでした。築年数も経過しているためか、2DKでも賃料は4.5万円前後とお手頃です。これまで貯めた貯金と、麻雀店でアルバイトをしながらの暮らしていた北田和彦(きただかずひこ)さん。派手な生活ではないですが、自分が好きな麻雀を楽しむ暮らしをしていたことでしょう。
名前:北田和彦(きただかずひこ)
年齢:59歳
職業:麻雀店従業員→勤務先「麻雀アルスト」と特定
茨城県取手市稲の共同墓地特定「頭がはみ出し異様な物体」布団巻き遺体遺棄事件
北田和彦さんはマージャン店「麻雀アルスト」店員と特定
北田和彦さんの勤務していた麻雀店の店名は公表されていませんでしたが、ニュース映像から場所を特定しました。
住所:〒270-1143 千葉県我孫子市天王台1丁目5富士ビル2階
店名:麻雀アルスト
北田和彦(きただかずひこ)さんの勤務先とみられるマージャン店「麻雀アルスト」は2020年10月15日にオープンしています。Googleマップで「テナント募集」が張り出されていたのは、撮影が2019年2月のものだったためですね。
ポイント還元・無料駐車場・フリードリンクなどのサービスが充実しており、雀荘検索サイト“麻雀”天国によると「人気雀荘ランキング全国3位・千葉1位」とかなりの人気店だったようです。クチコミも良いものばかりでした。人気店だっただけに、幅広い層のお客さんが来店されていたことでしょう。一昔前の雀荘に抱くイメージといえば…客はヤクザか玄人か…。
確かにそういった側面は多少あったようですが、時代は移り変わり、雀荘の客層もずいぶん変わっています。
- 会社員
夕方ごろに現れ2~5時間ほど打ち、終電で帰るというパターンです。お金にも余裕あり、マナーも良好ですが平均滞在時間は短め。 - 学生
特に大学が近くにある雀荘はお客のほとんどが学生。所持金は少なめです。 - 自営業者
時間帯はバラバラ。マナーやお金、実力も人によって違う。
「麻雀アルスト」さんはどんなお客様を抱えていたのでしょうか。低レート卓では危険なお客様は居なかった可能性が高いと思われます。
目立った外傷がないため、拷問など反社会的組織による抗争ではないと推測します。また、抵抗したような痕が見られなかったということは、抵抗できない状態で首を絞められた可能性がありますね。
身長170cmの北田和彦さんの遺体を運んでいる様子からも犯人は複数人で間違い無さそうです。
茨城県取手市稲の共同墓地特定「頭がはみ出し異様な物体」布団巻き遺体遺棄事件
北田和彦さん遺体発見直前・麻雀アルストで火事
北田和彦さんの勤務していた「麻雀アルスト」が注目される理由は、遺体発見約1時間前に火災が発生していたためです。偶然とは思えませんよね。警察も関連を調査中とのことです。
- 6月8日麻雀店は定休日
- 6月9日午前4時36分ごろ、麻雀店の入るビル2階から出火
- 6月9日午前5時半ごろ、茨城県取手市の墓地近くの路上で、北田和彦さんの遺体が発見された
近所の女性:「9日、水曜日の明け方5時くらいに出火。麻雀店もうちも前の日はお休みだったから誰もいなかったと思うんですよ」
近所の男性:「爆発するような音がして飛び起きた」
「自宅、麻雀店、遺体発見現場」の位置関係はこのようになります。千葉県と茨城県をまたいではいますが、距離にして7キロ弱、3カ所を経由しても15分という近距離でした。
茨城県取手市稲の共同墓地特定「頭がはみ出し異様な物体」布団巻き遺体遺棄事件
事件3日後に報酬金対象と発表「難事件の可能性」
ニュースを見て、報奨金が出たことに驚いた方もいるのではないでしょうか。報奨金のイメージは未解決事件や捜査が難航している場合に出されるものだからです。
調査したところ、今年4月、都道府県警初の報奨金制度を導入したという発表を見つけました。
有力な情報の提供者に最大5万円の報奨金を出すことを決め、幅広く情報提供を求めています。
■警察:情報提供先フリーダイヤル 0120-008-376
殺人事件・強盗事件・強制わいせつ事件・放火事件などが主な対象で、事件解決につながる情報提供者には上限5万円が支払われるとの事でした。また、現在対象となっている事件は、合計5件あり、茨城県警ホームページから確認できます。少しでも早く事件を解決するために、報奨金制度の導入が効果を発揮してくれるといいですよね。
取手市布団遺体事件・事件概要〈身元判明後〉
- 6月9日茨城県取手市稲の共同墓地近くの路上で、千葉県我孫子市の北田和彦さんの遺体が布団にくるまれた状態で見つかった殺人・死体遺棄事件について、茨城県警は解決につながる情報の提供者に最大5万円を支払う報奨金制度の対象に加えると発表した。
- 北田和彦さん(59)の遺体に抵抗したような痕が見られなかったことが分かった。抵抗できない状態で首を絞められた可能性がある。
- 北田さん宅を現場検証し、乗用車を押収。北田さんは1人暮らしだったと分かり
- 遺体が見つかる直前の9日午前4時半ごろ、北田和彦さんが勤める麻雀店で火事があったことが分かりました。
- 北田和彦さんは麻雀店から約600メートル離れたアパートに住んでいて、室内に荒らされた跡はありませんでした。
- 遺棄現場周辺で複数のタイヤ痕を採取したと発表した。
茨城県取手市稲の共同墓地特定「頭がはみ出し異様な物体」布団巻き遺体遺棄事件