8月24日午後9時頃、東京・港区の地下鉄、東京メトロ白金高輪駅構内のエスカレーターで男が男性の顔に硫酸をかけて逃走し、警視庁が行方を追ってます。被害にあったのは会社員の男性・22歳と、付近にいた女性・34歳。男性は重傷で、女性は床の液体で転倒してやけどを負いました。被害者は2人で、いずれも仕事帰りの会社員。勤務先や名前や顔は報道されていません。被害者の痛々しい搬送姿や、失明のリスク、アシッドアタック犯人顔画像についてまとめました。
白金高輪駅硫酸被害者・懸念される失明「目が開けられない」
「薬品をかけられた」と通報があった東京メトロ白金高輪駅構内では2人が負傷。命に別状はないとされてはいますが、かけられた液体が「硫酸」であったことが心配な事件です。被害にあった男性会社員・22歳は、硫酸を直接かけられて重症。犯人はエスカレーターを駆け上がったところで、ショルダーバッグから瓶を取り出し、男性会社員を追い抜く瞬間に「硫酸」をかけたようです。
また、付近に居合わせた女性は、床にこぼれた硫酸に足を滑らせて転倒。その際、硫酸が付着した足に火傷を負いました。女性は左足のヤケドで軽傷ですが、男性は硫酸をダイレクトに浴びており重傷とされています。事件発生から一夜明けましたが、負傷者は2人で名前や顔は報道されていません。
- 男性会社員(22歳)→【重傷】顔や肩をやけどし全治約6カ月
- 女性会社員(34歳)→【軽傷】右ひざにやけど
搬送される男性会社員の映像は包帯でぐるぐる巻かれた状態で痛々しいものでした。被害にあった男性会社員は「痛い痛い助けて」と叫んでいたというころで悲惨な状況が目に浮かびます。「目が開けられない」「目が見えない」という訴えからは、硫酸による「失明」という事態が懸念されますね…。硫酸(H2SO4)は酸性の液体で、粘性が大きい無色の液体とされています。しかし、事件の報道では「赤い液体」で「ぬるっと」していたと言われていました。
なぜ「赤色」であったのかについては分かっていません。
【追記】次の写真は、タオルと硫酸の科学反応実験の様子です。硫酸をタオルに垂らすと…褐色に変化するとの同時に、みるみる大きな穴が開きました。恐らく、駅構内で垂れた液体が赤かったのは化学反応による色の変化であったと思われます。
硫酸による化学熱傷は深い痕が残ります。眼に入り、正しい処置が直ちにできなければ失明をまぬがれません。硫酸が皮膚に付着したり、目に入ったときにまずすることは「大量の水で洗い流すこと」と言われています。しかし、駅構内ではすぐにそのような対応は難しかったことでしょう…。
濃硫酸は皮膚に触れると化学やけど(酸やアルカリなどの薬剤がついて皮膚の細胞をおかしたために起きる薬傷)を起こす。
目に入ったときは失明のおそれがあるので必ず15分以上流水でよく洗い流し、すぐ医師の診察を受ける。手についたときは、多量の水でよく洗い流す。
硫酸による失明の危険性を調べる中で「濃硫酸が目に入った実体験」を綴ったブログを見つけました。
硫酸が目に入ると角膜の表面が焼けて目が開けられないほど痛くなり、視界が白濁して見えなくなります。表面だけなら数週間で治ります。ソースは実際に硫酸が目に入った俺。
洗うのが遅れると失明の可能性があります。【ガチ】濃硫酸が目に入りました。目はどうなるのか? https://t.co/K2727dJdOt https://t.co/TZpOngKLYK
— おーたむ⌬みくあすラボ管理人 (@MikuLabo) August 25, 2021
ブログ筆者さんは「みあくす令和ラボ」というサイトを運営しており、科学実験には精通している方でした。そのため、正しい知識と応急処置“水で徹底的に洗浄”ができたのです。
硫酸が入った目の状態は…目の一番表面の角膜に丸い穴が開き、角膜の表面が硫酸に侵されて無くなってしまった状態。神経が剥き出しになっているため、あらゆる刺激に過敏で、まぶたと擦れでけで激痛が走ります。霧がかかったように白く霞んでいる視界が、本当に治るのかという心的な不安がずっと付きまとっていたことや、ドライアイや眼精精疲労由来の頭痛などの二次被害も経験されています。“水で徹底的に洗浄”できたことで、角膜の深部まで穴は到達しておらず、事故から3週間ほどで完治を迎えることができていました。
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白金高輪駅硫酸事件は計画的犯行「犯人の狙い」
逃走中の犯人については、駅の防犯カメラ画像が公開されています。防犯カメラには自分の手に硫酸が付着しないよう白いゴム手袋がはめられていたことから、計画性が伺えます。また、犯人は男性会社員に狙いを定めていた可能性も示唆されています。その理由は
- 被害男性と同じ車両・改札を出て、暫く後を追うようにしていたこと
- 女性ではなく男性を襲ったこと
- 付近にいた女性には手をかけていないこと
- 【追記】被害男性の勤務先周辺で、犯人がうろついていたこと
などが挙げられます。被害者は面識がないと話しているようですが、怨恨でも無差別でも本当に怖い事件です。
現場から逃走した犯人の特徴をまとめました。
- 年齢30代~50代
- 身長175センチほど
- 黒のポロシャツにズボン姿、右手に白い手袋を着用
- 黒い野球帽を被り、マスク姿
- ショルダーバッグ所有
画像からは体格のいい男性であることがわかります。マスク姿ではありますが、年齢も比較的若いように感じますね。詳しい逃走経路は不明で、身元情報も上がっていません。北の方に逃走したと報道されています。
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白金高輪駅硫酸事件・事件概要
- 8月24日午後9時頃、東京・港区の地下鉄、東京メトロ白金高輪駅構内のエスカレーターで男が男性の顔に硫酸をかけて逃走し、警視庁が行方を追っている。
- 現場は、地下2階から地下1階に向かう上りエスカレーターで2番出口付近。
- 犯人の男は、現場から麻布方面に逃亡している。
- 被害にあった22歳会社員の男性は、顔や背中にやけどを負うなどの重傷で全治6か月。近くにいた女性会社員・34歳も硫酸を踏んで転倒し、右ひざにやけどを負いました。
- 現場から逃走した犯人の特徴は、年齢30代~50代、身長175センチほどで、黒の上下に右手には手袋を着用。黒い野球帽にマスク姿でした。
- 駅の防犯カメラには、被害男性の後をつけるようにエスカレーターに乗り、ショルダーバッグから小瓶を取り出す姿や、追い抜きざまに液体をかける様子が映っていた。
【8月26日追記】 - 犯人は。硫酸を男性の顔にかけた後、小瓶をショルダーバッグに入れて立ち去っている。
- 被害男性が勤務先近くの赤坂見附駅から乗車し、白金高輪駅で降車して犯行に及ぶまで、犯人は同じ車両に乗車していたことがわかったことから、被害者男性をターゲットにしていた可能性が高い。
- 実行犯とは別に指示した人物がいる可能性も浮上。右手にはめられていたのは、白いゴム手袋だった。
- 情報提供が殺到しており、すでに100件以上寄せられている。狙いを定めているように見えることから、被害男性の交友関係の面も含めて捜査が進められている。
情報が入り次第、追記していきます。
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